*読めば分かるように期待を裏切らない変態です。
我等が文芸部の部誌のせいで何か書きたくなっちゃいました^^
漫画?…その内な…
咲太郎はそこそこ悩んでいた。
情報屋。裏稼業、明日のために危ない橋を渡る算段。というのは別に関係なく、夕闇の中をサングラスに黒服と逆に怪しまれるような格好で煙草をくゆらせながら彼は、
冷蔵庫の中のセロリ一束について思いを巡らせていたのだ。
(前に買ってきた時にも結局駄目にしてしまったんだ、早く使いきるつもりで…。)
時折セロリがどうしても食べたいような気がして、つい買ってしまう。今夜はミネストローネに入れたが、それ以外にセロリの使い道と言ったらサラダ位しか思いつかない。しかし、残念なことに、彼の同居人は生のセロリがあまり好きではないのだった。よくある話である。
そんな訳で、仕事ついでに先ほど生命の管理人・ブラッディマリーに「セロリ使う料理って何かあるか」と聞いたのだが、
「俺セロリ嫌い。」
「ガキか!」
と何の足しにもならない回答だったので、こうして宵闇の中ハードボイルドに悩んでいるのだ、セロリの使い道を。
とりあえず、煮るか炒めるかして味付けすればアナちゃんは食べられるのだろうか。セロリの匂いが嫌なのか。ミネストローネは「オイチイ、オイチイ」とむぐむぐ食べていたので、適切に処理すれば何の問題もないはずだが。
考えながら歩いていると、ばったりと運命の管理人に会った。咲太郎は彼女の本名を実は知っているが、わざわざ呼んでやるほどの事ではないのでいつも通り『絹世』と呼ぶ。
「うわ、変質者。」
「失礼な。ハードボイルドに帰路についているだけだ。」
「何で真っ暗なのにサングラスしてるのよ、前見えてるの。馬鹿じゃないの?しかも服も真っ黒だし、保護色なのかしら。」
絹世も仕事で出先から帰ってきたところだった。違うのは、絹世は普通の格好であることだ。
「絹世、セロリを使う料理って思いつくか。」
「何、薮から棒に、そうね、スープ系には大体入れちゃうけど。後はきんぴらとか。後はそんなにないわね、バーニャカウダーでもする?自分ちでさ。」
「や、しねぇな。まあ、ありがとう、マリさんに聞いたより随分ましな答えが返ってきたよ。」
そりゃあそうでしょうよ、と眉間に皺。
「あいつ、好き嫌い多いから。セロリなんて聞くまでもなく、よ。辛いの嫌い苦いの嫌いしょっぱいの嫌い味が濃いのも匂いがキツイのも駄目。あいつと暮らしてたら頭くるわよ。」
「懐かしい、そんな頃もあったな。」
その頃面倒くさい男がくしゃみをしたとか。
「絹世は好き嫌いあんのか。」
「食べない訳じゃないけど、プロセスチーズ嫌いなの。覚えといて。」
「それ、なんか利用価値のある情報なのか。」
「私の機嫌位なら買えるかもしれない。」
ちなみに深海魚が嫌いな咲太郎だった。
こうして彼の家の夕食はきんぴらに決まったそうな。
漫画?…その内な…
咲太郎はそこそこ悩んでいた。
情報屋。裏稼業、明日のために危ない橋を渡る算段。というのは別に関係なく、夕闇の中をサングラスに黒服と逆に怪しまれるような格好で煙草をくゆらせながら彼は、
冷蔵庫の中のセロリ一束について思いを巡らせていたのだ。
(前に買ってきた時にも結局駄目にしてしまったんだ、早く使いきるつもりで…。)
時折セロリがどうしても食べたいような気がして、つい買ってしまう。今夜はミネストローネに入れたが、それ以外にセロリの使い道と言ったらサラダ位しか思いつかない。しかし、残念なことに、彼の同居人は生のセロリがあまり好きではないのだった。よくある話である。
そんな訳で、仕事ついでに先ほど生命の管理人・ブラッディマリーに「セロリ使う料理って何かあるか」と聞いたのだが、
「俺セロリ嫌い。」
「ガキか!」
と何の足しにもならない回答だったので、こうして宵闇の中ハードボイルドに悩んでいるのだ、セロリの使い道を。
とりあえず、煮るか炒めるかして味付けすればアナちゃんは食べられるのだろうか。セロリの匂いが嫌なのか。ミネストローネは「オイチイ、オイチイ」とむぐむぐ食べていたので、適切に処理すれば何の問題もないはずだが。
考えながら歩いていると、ばったりと運命の管理人に会った。咲太郎は彼女の本名を実は知っているが、わざわざ呼んでやるほどの事ではないのでいつも通り『絹世』と呼ぶ。
「うわ、変質者。」
「失礼な。ハードボイルドに帰路についているだけだ。」
「何で真っ暗なのにサングラスしてるのよ、前見えてるの。馬鹿じゃないの?しかも服も真っ黒だし、保護色なのかしら。」
絹世も仕事で出先から帰ってきたところだった。違うのは、絹世は普通の格好であることだ。
「絹世、セロリを使う料理って思いつくか。」
「何、薮から棒に、そうね、スープ系には大体入れちゃうけど。後はきんぴらとか。後はそんなにないわね、バーニャカウダーでもする?自分ちでさ。」
「や、しねぇな。まあ、ありがとう、マリさんに聞いたより随分ましな答えが返ってきたよ。」
そりゃあそうでしょうよ、と眉間に皺。
「あいつ、好き嫌い多いから。セロリなんて聞くまでもなく、よ。辛いの嫌い苦いの嫌いしょっぱいの嫌い味が濃いのも匂いがキツイのも駄目。あいつと暮らしてたら頭くるわよ。」
「懐かしい、そんな頃もあったな。」
その頃面倒くさい男がくしゃみをしたとか。
「絹世は好き嫌いあんのか。」
「食べない訳じゃないけど、プロセスチーズ嫌いなの。覚えといて。」
「それ、なんか利用価値のある情報なのか。」
「私の機嫌位なら買えるかもしれない。」
ちなみに深海魚が嫌いな咲太郎だった。
こうして彼の家の夕食はきんぴらに決まったそうな。
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